じっとりと内側から込み上げる熱を逃がそうと窓を開けた。少しばかり気だるい夜の匂いと、安っぽいネオンと街灯でぼやけた夜の街。夏の終わりを告げるぬるい風が頬を撫でる。 季節は目まぐるしく「変わる」けれど、夏だけは「終わる」と言うのが好きだった。名残…
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